たよりた よ り 月さす窓辺寂しければひとり読め我のたよりを 我がたより君への強き力とならん それが我のなしうる一つの義務なり 君読めしたよりに我のいでし血流を汲め ひとつなりとそれを我の喜びとせし 君感ずべき心の渇きを我感ずるを願わくば君も 我にたよりを君心のメロデイーを我に奏でよ 風さわやかに過ぎし日は君たより我に来しときか その香り白百合のように我が胸に染み入るを あけしたよりの白きページの終わりにたったひとつの ありがとうの言葉あるを我最上の喜びとなさん ああ君たよりの一字一字に君の強き生けし力を 覚ゆるは暗涙となりし 今日も明日も過ぎし日々すべて君ゆえに知ろうと 欲するを君はなんと思えしか ささやかな誰も知らないこのひとときにこそ 我は叫ぼう君への快哉 ああ我がたよりに君たより来たらん それはこのうえなき君たよりに感ず我がうれしさなり |